ロシアの友達とパルメザンについて

こんにちは！

NEZUMI HOUSEオーナーのアミです。何だか長い間、こちらのblogを放置しておりました💦

Instagramは、こまめに更新しているのですが、blogに関しては扱いに悩んでいたこともあり、全く開かぬまま数ケ月が経過・・。こうして久々にログインするのにも、多少苦戦してしまいました。

「ぬいぐるみ」に関する自分の思いなどをblogには綴ってみたいな・・と思い、ネタも頭の中にはあったのですが、ここ数年長い文章を書くのに恐怖心が芽生えてしまい、なかなかパソコンに向かうことができずにいました。

『Tailor NEZU』のショップの作業でいっぱいいっぱいだった、と言うのも理由のひとつではあるのですが、最近やっぱり思うことがいろいろあって久しぶりに書いてみようと思った次第です。

昨年、2021年の10月に、NEZUMI HOUSEに海外からのお客様がやってきました。

名前はパルメザン。世界を旅するねずみです。

↑パルメザンは赤い蝶ネクタイをしています。

彼はロシア出身で、ロシア→スペイン→日本と旅を進める中で、NEZUMI HOUSEには約２週間滞在しました。

なぜNEZUMI HOUSEに来ることになったのかと言うと、元々パルメザンの飼い主さんである方とInstagramで繋がっていて、その方の投稿を見ているうちに、どうやらパルメザンと言うねずみが世界を旅をしている、と言うことがわかりました。

こちらから「日本には来ないのですか？」とメッセージを送った所、「是非日本にも行ってみたい！」と言う返信があったので、ならば是非ウチに来てください！となったのです。

すると、「今、パルメザンはスペインにいるから、日本に向かう手配をします。」と連絡があり、その後無事日本にやって来たと言う訳です。

旅を始めて、三か所目のホームステイ先だったNEZUMI HOUSEに来た時、パルメザンは今までお世話になっていた仲間たちからプレゼントされたお土産や思い出の品を持っていました。

約2週間の間、パルメザンとは名古屋を観光したり、海に遊びに行ったり、一緒にクッキーを作ったり、手料理を振舞ったり、ハロウィンパーティーをしたり・・初めての海外からのお客さまにNEZUMI HOUSEのメンバーも大はしゃぎで、パルメザンをおもてなししました。

その後、パルメザンは東京のお友達のウチに行き、現在は関東に住むお友達のウチに滞在中です。一度ロシアに帰国することを考えていたそうですが、コロナの影響で日本からロシアへの郵送がストップしてしまったこともあり、もうしばらく日本にいることになったのです。

そんな中、ロシアによるウクライナ侵攻が2月24日から始まってしまいました。（もう一ケ月も経ってしまったのですね・・。）

NEZUMI HOUSEのInstagramのアカウントでは、ロシアの人たちとのつながりもありました。NEZUMI HOUSEのねずみたちはIKEA出身なのですが、IKEAは世界中にお店があります。なので、私と同じようにIKEAのねずみ（正式な名前をgosigmusと言います）の写真をInstagramにアップしている人たちが世界中にいるのです。

その中でも特にヨーロッパの人が多い印象だったのですが、ロシア、ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカ、台湾・・などなど様々な国のgosigmusと友達になりました。

ぬいぐるみを通じて、海外の人と友達になれるなんて、すごいことだ！と常々思っていたのですが、今回の戦争によって、様々な感情を抱いています。

ロシアではSNSも規制されているようで、Instagramが使えなくなると言う情報も飛び込んできました。私は慌てて、NEZUMI HOUSEとは別のアカウント（こちらも基本的にはぬいぐるみとつながるためのアカウント）の方にメッセージを投稿しました。その一部を紹介します。

私たちは戦争に反対している。

けれど、Instagramでつながったロシアで暮らしているgosigmusの友達のことは大好きだし、Instagramがロシアで使用できなくなってしまっても、私たちはあなたたちのことを忘れません。会えなくなるのはとても悲しい。

早く戦争が終わり、ウクライナに平和が戻ることを祈っています。そして世界中のgosigmusが楽しく暮らすことを祈っています。

と言った文章をアップしました。（他にも上記にあるようなパルメザンとのことも書きました。）

上の文章を英語と日本語でアップすると、パルメザンの飼い主さんからもメッセージが届いたり、ロシアのgosigmusのお友達からもコメントが届きました。

その中には「平和を願っている」と言う言葉がありました。私たちがメッセージを発したことに、ありがとうと言ってくれました。私が個人的に感じた印象だと、友人たちは戦争に反対していると思います。直接的な言葉は無くとも、そう伝わってきました。

「ロシア」と言っても自分は国とつながっているのではなく、それぞれの人や、ぬいぐるみとつながっています。ロシア人、日本人とひとまとめにした時に、そこに１つの思想しかない訳ではなく、生きている人の数だけ思いや願いがあります。私は様々な国の、ひとりひとりとつながりを持ちたいだけなのです。

そんな当たり前のことが、戦争と言う状況によって壊されてしまってはいけない。それこそが恐怖なんだ・・と言う思いで、メッセージをアップしました。

※ストップしてしまうと言われていたロシアのInstagramは、その後も使用されているようで、3月20日には投稿もされていました。コメントのやり取りも可能でした。

SNSは使い方を誤れば、取り返しのつかない状況を作ってしまうツールだと言うことは、最近のニュースを見れば痛いほどよくわかります。自分が長い文章を書くことに恐怖感を抱いている原因もここにあると思っています。（幸い誹謗中傷を受けたことはありませんが）

自分の場合は海外の人とInstagramでつながり、友達になり、プレゼントを送り合ったりする仲の人までできました。日本語しか話せないのに、翻訳アプリを使ってのやり取りで、そこまでできる今の状況は本当に幸せだなぁと思っています。

※ちなみに私がよく見る手芸作品を紹介するアカウントも、ロシアの人たちが大勢います。同じ趣味で様々な国の人とつながれるのは、本当に楽しいことです。

言葉で思いを伝えるのは怖いことです。しかも、日本語以外で伝えるのなら尚更です。けれど、今伝えなければ！と思いました。言葉によって壊れてしまうこともあるけれど、言葉でしか思いは伝えられないのだ、と言うことを改めて実感しました。

一日でも早く戦争が終わりますように。ウクライナに平和が戻りますように。武力で人の命を奪い、問題を解決する方法には断固反対です。

コロナや戦争・・信じられないことが現実に次々と起こる世界にいることで、日々不安は増しています。日本では、先週東北で大きな地震もありました。

私はぬいぐるみたちと暮らすことで、世界が拡がったり楽しいことが増えました。心が荒んでいても、ねずみたちと一緒に写真を撮っている瞬間は気持ちが楽になるのです。

心がザワザワする毎日を癒してくれるのが、いつも一緒にいるぬいぐるみたちです。それはどこの国のどんな人も同じように経験していることだと思っています。今やInstagramは、ぬいぐるみを使った写真を投稿するアカウントが世界中にあります。

ぬいぐるみからつながった世界のことを、今後は少しずつ投稿していこうと思います。

アミ